ヒーター容量の計算方法
今回は、ヒーター容量の計算方法について解説します。
目次
2、サンプルを用いて計算してみた
①サンプル品
②金型に必要な昇温条件を元に必要な熱量(総W数)を算出する。
③必要な熱量(総W数)から、ヒーターの太さ(大きさ)、長さ、本数を検討する。
1、ヒーターの選定
①金型に必要な昇温条件を元に必要な熱量(総W数)を算出する。
②必要な熱量(総W数)から、ヒーターの大きさ、長さ、本数を検討する。
2、サンプルを用いて計算してみた
①サンプル品

②金型に必要な昇温条件を元に必要な熱量(総W数)を算出する。
上昇温度:300℃
昇温時間:30分(0.5時間)
上記の昇温条件を元に、以下の計算式にて総W数を算出します。
③必要な熱量(総W数)から、ヒーターの太さ(大きさ)、長さ、本数を検討する。
今回は、ワーク中心の均等な位置に3本配置。ヒーターの太さはφ17.5、長さは250mmとした。
総W数(2.77kw)÷本数(3本)=1本あたり(0.92kw=920W)
注意1:結線方法によっては、本数やW数は調整が必要な場合があります。
注意2:ヒーターは発熱部の単位面積(c㎡)あたりの負荷(W)をワット密度と呼びw/c㎡で表します。
ワット密度の数値はヒーターの寿命を左右する要因となります。
3、サンプルを用いて熱解析してみた
上記の条件で、SolidWorks Simulationにて熱解析を行った結果がこちらです。
目標温度が300℃なので、近い結果が出たことが分かります。
ヒーターの配置や数量、W数を変更すれば、自由にシミュレーションが可能です。
当社では、ヒーター加熱方式において、数多くに型製作実績が御座います。
もちろん、熱解析のみのご依頼も承ります。
お気軽にお問い合わせください。
「金型の昇温とは?金型の加熱方法について」のコラムはこちら!
「金型で使われるヒーターについて」のコラムはこちら!
また、現在は「 ヒーター加熱による金型熱解析_
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