DEDとは??金属3Dプリンターの造形方法,DED(Directed Energy Deposition)方式
今回は、DED方式について解説します。
目次
1、DED(Directed Energy Deposition)方式とは??
2、その他、金属3Dプリンターの代表的な造型方法
①PBF(Powder Bed Fusion)方式=パウダーベッド方式
②BJT(Binder Jetting)方式=バインダジェッティング方式
3、DED(Directed Energy Deposition)の特徴
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1、DED(Directed Energy Deposition)方式とは??
DED(Directed Energy Deposition)方式とは、金属3Dプリンターの造形方法の一種です。
「指向性エネルギー堆積法」や「デポジション方式」とも呼ばれています。
JISによる定義では、集束させた熱エネルギーを利用して、材料を溶融して結合、堆積させるプロセス(JIS B 9441による)
一般的な造形装置では、レーザー(熱源)をワークに照射し、金属粉末を溶融・凝固させ肉盛りさせます。
それを繰り返し積層して三次元造形する技術です。
(下図、参考)
2、その他、金属3Dプリンターの代表的な造型方法
①PBF(Powder Bed Fusion)方式=パウダーベッド方式
JISによる定義では、熱エネルギーを利用して粉末床選択的に溶融凝固するプロセス(JIS B 9441による)
一般的な造形装置では、粉末金属を薄く敷き詰め、造形部分にレーザー(もしくは電子ビーム)をを照射し、溶融・凝固させます。
それを繰り返し積層して三次元造形する技術です。
②BJT(Binder Jetting)方式=バインダジェッティング方式
JISによる定義では、液状の結合剤を選択的に供給して粉末材料を結合するプロセス(JIS B 9441による)
一般的な造形装置では、粉末金属を薄く敷き詰め、造形部分に液体の結合剤(バインダー)吹き付け、固体化させます。
それを繰り返し積層して三次元造形する技術です。
3、DED(Directed Energy Deposition)の特徴
・代表的なパウダーベッド方式に比べ、造形時間が圧倒的に早い。
・造形サイズは設備に依存するが、比較的大物部品の造形が可能。
・既存部品に積層し、形状付加することが可能。
・造形途中に粉末を切り替え、異種金属(バイメタル)の造形が可能。
・異種金属(バイメタル)技術を応用して、傾斜機能材料(※1)の造形が可能。
※1傾斜機能材料・・・従来の素材では困難だった相反する異なる特性を両立させる為に組成、組織が異なる複数の素材の組成が連続的に変化し一体的に組み合わされた材料のこと。
(引用:Wikipedia)
4、フジの取り組みについて
株式会社フジでは、DED方式の3Dプリンターに5軸加工機を融合させた DMG森精機製「LASERTEC 65 DED hybrid 」を導入予定です。
また、こちらの記事では「金型製作における「DED方式×5軸加工機」の可能性を紹介」しております。
ご興味がございましたら、ご覧ください。