金型に使われる材料(金属)について
金型の材料についてお困りならお任せください!
4000型の実績で培ったノウハウを一部ご紹介いたします。
一分でわかるフジ
株式会社フジで製作する金型には、多種多様な材料が必要になります。
(S50C、FCD500、FC250、SKD61、タングステン etc.)
まずは実績の多い、低圧鋳造型を例にご紹介したいと思います。
金型の材料はお客様と仕様打合せを経て決定しますが、
*キャビティには、主にSKD61(JIS G 4404)をベースにした材料を使用する事が多いです。
700℃程度で溶融したアルミ合金が流し込まれる為、熱に強い材料が必要になります。
また、鋳造サイクル(加熱→注湯→冷却→離型)毎に、金属同士が激しく擦れ合う為、摩耗に強い硬さも重要になります。
各鋼材メーカーからは、SKD61同等品や改良品に商品名を付けて販売されているので、それらを購入しています。
*キャビティとは
金型の核となる部品。製品形状が含まれおり、溶けたアルミ合金が直接触れる部品。
そこで、耐摩耗性を上げるため硬度を上げれば良い?と、思われる方もいらっしゃると思います。
確かに間違っていませんが、一般的には硬くすれば脆くなってしまい、クラックや欠けなどの他の問題も出てきます。
切削加工においては、切削性が悪くなり削る時間が伸び、工具の種類も増えることで、コストアップ要因にもなります。
また、耐熱性が低い材料だと、高温に熱すると金型自体が歪み、鋳造品の寸法精度を維持することが困難になります。
まとめ
① 硬過ぎず、弱すぎず、粘り強さを兼ね備えたバランスの取れた材料で熱に強い(耐熱性の高い)材料。
② 流通が良く入手しやすい。性能を重視するあまり、金額が高くなり過ぎない材料。